「ロボット」と聞くと、アトムやガンダムなど、SF作品に登場する人に近い形状や機能を持つヒューマノイドや巨大マシンを、想像するのではないでしょうか。 ガンダムのような機動兵器としての大きなロボットはともかく、アトム型のロボットは開発が進み、サービスや介護の現場ですでに活躍しているほか、 人間の力を補助するパワースーツなどの、人と一体となったロボットも登場しつつあります。
しかし現代の産業では、単に「ロボット」といった場合、製造業の現場において自動作業を行う機械、すなわち産業用ロボットを指すのが一般的です。 材料の切断・加工・接合から、部品の組立て、完成品の塗装、そして物流搬送にいたるまで、ロボットの作業はあらゆる工程にわたっており、 人間では不可能な、正確でスピーディな連続作業を自律的に行うことができます。 自動車の生産ラインにずらりと並ぶアーム型のロボットが、その様子を象徴的に表しています。
一見同じように見えるアーム型ロボットでも、その作業目的に応じて機能の「特殊化」が施されています。 また、用途よっては、アームなどの関節機構とは違った仕組みで動作を制御するシステムのロボットもあります。 つまり、産業用ロボットとは、作業の特性に合わせて機能をカスタマイズした、「特殊ロボット」なのです。 生産現場のニーズはさまざまです。同じ「つなぐ」という工程を見ても、溶接なのか、超音波で溶着するのか、あるいは接着剤を塗布して貼り合せるのかなど、多様な方法があります。 対象となる部品の素材や形状も、千差万別です。また、つないだ後にすぐ切るなど、別の工程をその場で連続させる必要があるかも知れません。
この細分化・先鋭化された作業の自動化を実現するために、正確でスピーディな最も理想的なロボット=特殊ロボットを、企画提案し、設計を行い、一貫生産するのが、私たちスターテクノの仕事です。 スターテクノの生み出すロボットは、世界中の生産現場に導入され、先端産業の自動化・省力化を大きく支えています。