ロボ・画像で詰まり低減 スターテクノ、部品供給装置を開発
(2021/11/29 05:00)
形状レール交換不要
【名古屋】スターテクノ(愛知県岩倉市、塩谷陽一社長)は、
多関節ロボットと画像処理システムにより部品詰まりのリスクを低減した部品供給装置
(パーツフィーダー〈PF〉)システム「ビジョンフィーダー」を開発し、発売した。
生産ライン停止の一因になっている部品詰まりの根絶を訴え、自動車業界などに売り込む。
スターテクノの「ビジョンフィーダー」
NTN、パーツフィーダーメーカーのナックフィーディング(静岡県磐田市)と共同で開発した。
消費税抜きの価格は仕様で異なり1500万円から。年間20セットの販売を目指す。
向きがバラバラの部品の位置と向きをカメラで認識し、ロボットハンドで取り出す。
一般のPFと異なり、向きをそろえるための部品形状別のレールの交換が不要で、部品がレールに詰まりにくい。
異なる形状の部品を一緒に扱える。
PFは、バラバラに投入した部品を回転するボウル内でレールに沿わせて向きをそろえ1個ずつ送り出す。
部品とレールのすき間を狭くする必要があるため部品が詰まることがあり、
一時的に生産ラインが停止する「チョコ停」の一因となっていた。
スターテクノはロボットシステムインテグレーター(SIer)
設備メーカーなどとの協業により、ロボットを活用した特殊用途の自動化システムの開発に力を入れている。